コケによる指標
樹皮上に生育するコケ類は、大気汚染の指標としてすぐれています。
ここでは実際の調査方法について述べましょう。
ただコケの名前を知ることは、まだむずかしいことと考えられます。
着生コケ類の調査には、まず調査対象となる樹木が多くなければ話になりません。
この点、日本の都市では大変やりにくい方法であるともいえます。
しかし、ペンタキープや樹木が存在している場所ということは、まだ汚染がそれほどひどくないということです。
そのような軽度の汚染に対しても、正確な情報を得ることができるという点は、他のどんな植物指標にもまさるものといえるでしょう。
調査の手順はつぎのとおりです。
・調査木を選ぶ
・・・もっとも望ましいのは、街路樹のように通風のよい場所に離れ離れに立っている樹木で、しかも、一つの樹種だけに限定することです。
しかし、この条件を満足させるような都市は日本中どこにもないでしょう。
そのため、少し条件をゆるくすることにします。
公園や神社の境内に、まばらに生えている樹木、五本ぐらいをひとまとめにして、一調査地点とします。