コケによる指標 2
さいわい、小さな寺や神社は、どんな地方にもよく見られ、たいてい大きな樹木や花 種が育っているものです。
樹木の大きさは、胸高直径でだいたい20センチ以上のものであれば、コケがつきやすくなります。
樹木の種類が一種だけでは調査地点が不足する場合、似かよった性質の樹種をまとめて扱いましょう。
広葉樹と針葉樹とでは、樹皮の性質がずいぶん異なります。
そのため、樹皮に生えるコケの種類が違ってくるので、かならず別々に取り扱いましょう。
針葉樹では、アカマツとクロマツには、だいたい同じ種類のコケが生えやすいです。
とくに、ウメノキゴケが多くなるので、それを指標にします。
スギやヒノキは、マツ類と少し異なるので、別々に取り扱いましょう。
ヒマラヤスギには、コケがほとんどつかないです。
広葉樹では、ケヤキ、サクラ類、ヤナギ類、スズカケノキ(モミジバスズカケノキが多い)、ポプラ、シラカシ、クスノキなどが適しています。
常緑樹と落葉樹の差は、あまりないですが、できれば別にします。
イチョウはスギやマツと同じ裸子植物でありますが、広葉樹のほうにはいります。
農村地帯では、カキノキ、ウメなどがいいのです。
これらは、小さい木でもコケが多いです。